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こんにちは。今月12月の8日は仏教にとって特別な日です。成道会と呼ばれ仏教の開祖お釈迦さまが悟りを開いた日を記念します。ここから2000年以上続く仏教の全てが始まり、広い地域で多くの人々に受け入れられてきました。そして日本へも伝わり、さらに日本の文化と混ざって進化したのが今日の仏教です。

さて、今日はそんな日本文化の一つを紹介したいと思います。数ある日本の伝統文化はそれぞれ独特の魅力がありますが、その中に正月に丸い餅を二つ重ねて飾る習慣がありそれを「鏡餅」と呼んでいます。新しい年の始まりを祝い、年神様をおもてなしするための供物として家庭に飾られます。1000年以上前の平安時代に始まったと言われる鏡餅ですが、実際にはもっと古い時代から、収穫された米を神々に捧げてきた習慣とも言われています。年神さまとは日本の文化の中で多数いる霊的に高位な存在のうちの一つで新年にやってくる神様のことです。そして新しくやってくる年そのものを「神」として迎え入れるという風習が鏡餅にはあります。

その慣習は先祖から受け継がれた文化とその価値を次世代に伝える大切な手段となっています。ここでは「受け継がれた」と簡単に言っていますが何百年も親から子供へ行為として引き継がれてきたこの文化には日本の全てが詰め込まれています。上下に餅が重なる形は世界の多くの文化で見られる、「天と地」や「親子」という意味を表しています。だから、この鏡餅には単なる食品を超えた、家族の連携と調和を目に見える形として示す役割もあるのです。

鏡餅に乗せられる橙は、「代々」という音の響きとかけて、長寿と家族の繁栄を祈るアイテムです。そして、新年に家族が集う時、鏡餅は中心的な装飾となり、その周りで笑顔と対話が交わされる光景は、日本家庭にとってなくてはならないものです。1月の11日ごろを目処に家族で鏡餅を食べる風習があり「鏡開き」と言われます。この鏡開きをもって正月の特別な期間が終了します。年末に作った鏡餅が賞味期限を迎える時期を考慮して人々は日常の生活に戻っていく区切りの日となっているのです。鏡開きには作法として刃物で切らずに木のハンマーで叩いて割るのが決まりとなっています。刃物で家族の絆が切れないようにとの願いが込められているのです。

今日は日本文化を大切にするというお話をさせて頂きました。私たちのお寺でも12月30日に餅つきをして鏡餅も販売します。皆さんもよろしかったらぜひ家に飾って新しい年を家族みんなで迎えてください。